お花見

Posted on April 05, 2015 by taiyo01

初めての花見は、小2の春。

東京在住の頃、バスに乗って桜見遠足。

風呂敷の中から出て来た、我が母親の汗のしみ込む 「 おむすび 」 に対し

お嬢様がバスケットから取り出したサンドイッチ。

パンと言えば、アンパンが主流のころ。・・・サンドイッチなるものを初めて見て聞いた。



内気な僕は、お嬢様と同じクラスでも会話を交えた事もない。

サンゴと雅にたわむれるクマノミと、岩の切れ目で微動だにしないウニぐらい、まるで存在価値は異なった。



驚いたのは、その彼女が僕にサンドイッチをくれたのである。

「 ありがとう 」 と、ちゃんとお礼が言えたのかは覚えていないが

その味は、鮮明に焼き付いており、随分前にトリ−ゴでそのサンドに再開した。

ハム・玉子サンドを食べると、あの満開の桜と、すりガラス越しの彼女を思い出す。













庭にそびえる桜の巨木。満開に合わせ、毎年先生からご招待を受ける。

幾ら、どしゃ降りでも決行出来るのは、和室から観賞できる間取りのこだわり。

年に一度、白い衣を身にまとい、暗がりにライトアップされ舞う花びらは 「 見事 」 の一言に尽きる。



料理人は先生のご友人。プロではないが、相当な腕の持ち主である。

美にこだわる和は、いろどり豊かな筑前煮。

ヒラメの昆布締めは醤油につけづとも、素材だけで充分楽しめる。

鯛の煮つけは観音開きに盛りつけられ、濃厚なとろみで返杯のペースも上がり

福岡から取り寄せたタンの燻製とカラスミが器をコップから杯に換えさせた。

閉めは秘伝の「ヒラメの茶漬け」。

茶漬けの出汁に自家製葉わさびが加わると、また一段と美味さを増した。








































先生は大のコーヒー党で、豆をミルで挽き、愛用の口の細いコーヒーポットで湯を注ぐ。

「これ程素晴らしい豆に出会った事はない」と絶賛する味とは

ブルーマウンテンを越す、まさしく超極上の一品に相違ない。

高貴な香りをあたり一面に漂わせ。まろやかな舌ざわりでありながら、深いコクを合わせ持つ。

先生がこの味に驚き。奥様がその値段に驚いたという。彼方はいったい何処のどなたなの。



先生大変お世話になりました。頂きましたコーヒーは冷蔵庫に大切に保管してございます。


あれ以来、会社で飲むアスクルの業務用が、やけに苦く感じます。






















Posted on April 01, 2015 by taiyo01

日向ライオンズクラブの年間行事の一つに「花見例会」なるものがあります。

桜舞い散る木の下で会員同士の親睦を深めるというもの。

僕が所属する親睦委員会は1ヶ月前から準備をすすめてきました。

担当の高鍋信用金庫日向支店の支店長は都農在住。

花見をするのであれば、是非とも都農の「不動公園の花まつり」で、お願いしますと申し出た。

日向に沢山名所もあろうに、わざわざ都農までバスで行くの?

みたいな意見も出ることなく、全員一致で決定。



役場主催でステージで催し物もあるらしい、我クラブには芸人も多く飛び入り参加も面白い。

前日から桜の下にビニールシートで場所取りますと担当者も張り切った。

そうだ雲仙の浜口海産の牡蠣をメインにしよう。・・・皆の満足する顔が目に浮かぶ。

一昨年は仏舎利塔でしたが、花は散り葉桜を見上げ寿司をつまんだ。

昨年の委員長は都城母智丘の桜まつりを企画しましたが、参加者が少なく没に。

今年は何としてでも盛り上げようと親睦委員会は一丸になった。


週間天気予報は曇りのち雨だったが、ずれる事を願いその日を待つ。


「 雨 」 だった。

「中止」です。

雲仙から前日届いた10キロの牡蠣。

数えたら130個。

クラブは負担しないと思う、中止なのだから。

こんなに沢山。牡蠣が邪魔に思えてしょうがない。



昨日、土田先生から「岩牡蠣を食べる会」をするから、日曜に召集が掛かる。

昨年、岩牡蠣が少なかったのか、お客さんが多かったのか、とにかく昼前に行った先生の口には入らなかった。

もう御一方、予約して空振りに終わるいう不運に見舞われたドクターN先生。

今年は何としてでも岩牡蠣を!

しかも昼食会なのに、9時半集合とは、凄まじい執念と言うか何と言うか。



ここ数日間、僕の体の中は牡蠣で埋め尽くされている。

昨日最後の「牡蠣の炊き込みご飯」が食卓に並んでいた。

次、牡蠣に出会った時、僕は拒絶反応を起こすかも知れない。涙・・・





豆腐揚げ

Posted on March 23, 2015 by taiyo01

会議で遅くなり、寝酒に少したしなむかと、久しぶりに 「 ひょうたん 」 ののれんをくぐる。

此処は公務員の方が多く、奥の4帖半の座敷からはいつも笑い声が聞こえる。

9時の満潮を境にカウンターの第一陣も引き潮に乗って退却し、そこを僕が一人で貸し切る。

「付け出し」が無いかわりに、日替わりが大皿に盛りつけられ、それで取りあえず一息つく。



女将さんに、此処に来る常連に変わりはないか尋ねると

最近顔を見せない連中は元気にしているかとキャッチボールが始まる。

それを交互に繰り返し、途切れた所でつまみを注文する。



客が多いと女将は構ってくれず、常連にビールを注いでもらい、隣のおすそ分けを箸でつまむ。

今日は一対一だからその心配はないが、次の話題探しに懸命である。

話しに詰まると僕は携帯を取り出し、女将さんはネギを刻んだ。



メニューに「豆腐揚げ」なるものがある。

想像は着くが、答えが合っているか、答案用紙を見てもらう。

間違っていたのは豆腐の厚みだ。豪快にも一丁を縦に真っ二つ。

料理方法、これも間違う。

から揚げ式に油に放り込むのでは無く、フライパンにはった油をお玉で頭から注ぐ行水式

大変手間の掛かる料理というか、作業だ。

この一品でお腹一杯になるので、メニューを 「 女将泣かせ 」 と命名。

困った事に、おいしい。

ラーメンのCMで役所広司も言っている。… 「 うそだと思ったら食べて見てください。 」